こんにちは。高野歯科医院です。
近年、歯科の世界で注目されているキーワードに「オーラルフレイル」があります。
これは、加齢に伴って口の機能が少しずつ低下していく状態を指します。
これまで歯科では「歯の本数」が健康の指標としてよく語られてきました。
しかし最近の研究や講演では、歯の本数だけでなく“噛む力”や“飲み込む力”などの
口腔機能そのものが健康寿命に大きく関わることが分かってきました。
オーラルフレイルとは?
オーラルフレイルとは、以下のような口の小さな変化から始まります。
例えば・・・
硬いものが噛みにくくなった
食事の時間が長くなった
むせることが増えた
口の乾燥を感じる
滑舌が悪くなった
これらは一見すると些細な変化ですが、
放置すると食事量の低下や栄養不足につながり、
全身のフレイル(虚弱)へ進む可能性があります。
噛む力が低下するとどうなる?
噛む力が弱くなると、食べられるものが限られてきます。
その結果、柔らかい食品中心の食生活になり、栄養バランスが偏ることがあります。
さらに、口の機能の低下は以下のような問題とも関係すると言われています。
筋力低下
誤嚥性肺炎
認知機能の低下
健康寿命の短縮
つまり、口の健康は単に「歯の問題」ではなく、
全身の健康と深く関わっているのです。
歯の本数だけでは安心できない
以前は「80歳で20本の歯を残そう」という“8020運動”が広く知られていました。
もちろん歯を多く残すことは重要ですが、最近ではそれに加えて
口腔機能を維持することがより重要視されています。
たとえ歯が残っていても、舌や筋肉の力が弱くなると
噛む力や飲み込む力は低下します。
オーラルフレイルを防ぐには
オーラルフレイルを予防するためには、
日常生活の中で口の機能を意識することが大切です。
例えば、
定期的な歯科検診
よく噛んで食べる習慣
舌や口周りの体操
バランスの良い食事
などが有効とされています。
まとめ
口の健康は、全身の健康や生活の質に大きく影響します。
歯の本数だけでなく、噛む力・飲み込む力・話す力といった口腔機能を維持することが
健康寿命を延ばす鍵になると言われています。
日頃から口の変化に気を配り、気になる症状があれば早めに歯科医院で相談してみましょう。



