ライフステージに合わせたお口の健康管理が必要です
お口の健康管理は、むし歯や歯周病の予防だけでなく、全身の健康を守るためにとても大切です。
その基本は、ご自身で行う歯磨きや食生活管理など(セルフケア)と歯科医師・衛生士による歯科検診や治療など(プロフェッショナルケア)です。この二つが車の両輪になります。しかし、それぞれの年代に置いてポイントがちがうため、ライフステージに合わせたお口の健康管理が必要になります。
そのために、かかりつけ歯科医を持ちましょう。生涯にわたってお口の健康を保っていくためには、自分の状態を良く知っているかかりつけ歯科医を持ち、年代に合わせたアドバイスを受け、お口のトラブルを早めに発見・予防して行く事が大事です。
妊娠中の歯科検診・歯科治療について
妊娠中はホルモン分泌の変化により、むし歯や歯肉の炎症になりやすい状態にあります。
4〜6か月頃の安定期になったら歯科健診を受けましょう。治療の必要がある場合も、安定期に受けるのが望ましいでしょう。受診時に母子健康手帳を出して、産婦人科医から注意を受けていることは、どんなことでも歯科医師に伝えましょう。
また、子どもの歯は妊娠中につくられ、歯の質はこの時期にほぼ決まってしまいます。乳歯の芽である歯胚は、妊娠7週目頃からつくられます。妊娠4か月頃からは、歯胚にカルシウムやリンなどが沈着し、かたい歯がつくられていきます。 母体の健康を保つことはもちろん、胎児への栄養補給としてバランスのとれた食生活が大切です。
4〜6か月頃の安定期になったら歯科健診を受けましょう。治療の必要がある場合も、安定期に受けるのが望ましいでしょう。受診時に母子健康手帳を出して、産婦人科医から注意を受けていることは、どんなことでも歯科医師に伝えましょう。
また、子どもの歯は妊娠中につくられ、歯の質はこの時期にほぼ決まってしまいます。乳歯の芽である歯胚は、妊娠7週目頃からつくられます。妊娠4か月頃からは、歯胚にカルシウムやリンなどが沈着し、かたい歯がつくられていきます。 母体の健康を保つことはもちろん、胎児への栄養補給としてバランスのとれた食生活が大切です。
食生活・歯磨き習慣、予防歯科についてについて(主に乳幼児期以降)
歯が生え始めた時からむし歯予防のスタートです。早いうちから歯ブラシを使って、歯をみがく習慣をつけることが大切です。最後は保護者の方が必ず仕上げみがきをしてあげてください。
乳歯は生後6〜8か月頃から生え始め、3歳頃に生え揃います。その後の2〜3年が最もむし歯になりやすい時期です。1歳半検診後は歯医者さんで定期健診、フッ素塗布を受けましょう。
永久歯の生え替わりは5~6歳から12~13歳頃までに行われます。乳歯が抜けたり、永久歯が生えたりして、歯並びがデコボコしていますので、歯ブラシの当て方に特に注意が必要です。また、思春期はホルモンバランスの乱れや生活の変化などにより、歯ぐきの腫れや出血などの歯肉炎が起きやすい時期でもあります。ブラッシングの際に、歯肉もチェックするようにしましょう。
乳歯は生後6〜8か月頃から生え始め、3歳頃に生え揃います。その後の2〜3年が最もむし歯になりやすい時期です。1歳半検診後は歯医者さんで定期健診、フッ素塗布を受けましょう。
永久歯の生え替わりは5~6歳から12~13歳頃までに行われます。乳歯が抜けたり、永久歯が生えたりして、歯並びがデコボコしていますので、歯ブラシの当て方に特に注意が必要です。また、思春期はホルモンバランスの乱れや生活の変化などにより、歯ぐきの腫れや出血などの歯肉炎が起きやすい時期でもあります。ブラッシングの際に、歯肉もチェックするようにしましょう。
むし歯の治療について(主に幼児期以降)
むし歯ができた場合、その全てが治療の対象になるかといわれれば、必ずしもそうではありません。ごく初期のむし歯には、ブラッシングをしっかり行ない、フッ素を使えば元に戻る(再石灰化する)、もしくは進行を止めることが可能なものもあります。ただし、ある程度むし歯が進行すると、フッ素やブラッシングでも進行が止められなくなります。こうなると、今度は早めの治療が必要になります。この治療が必要か否かという判断は、ご自身では難しいです。いずれにしても定期的な検診や処置、指導を受ける必要があります。
また、一度治療をしてしまうと、その部分は、どうしても健全歯に比べるとむし歯のリスクが高くなってしまいます。むし歯になったのには原因があるはずですから(たとえば磨き残し、食生活など)、それらが改善されないことには、しばらくするとその部分は再度むし歯になってしまいがちです。再治療になると、以前よりかぶせ物や詰め物の大きさは大きくなっていきます。そうやって負のサイクルに入っていくことによって、徐々に治療の本数や大きさが大きくなって、やがては歯の喪失につながっていきます。ですからむし歯の治療は処置をして終わりではなく、その後のフォローが大切です。
また、一度治療をしてしまうと、その部分は、どうしても健全歯に比べるとむし歯のリスクが高くなってしまいます。むし歯になったのには原因があるはずですから(たとえば磨き残し、食生活など)、それらが改善されないことには、しばらくするとその部分は再度むし歯になってしまいがちです。再治療になると、以前よりかぶせ物や詰め物の大きさは大きくなっていきます。そうやって負のサイクルに入っていくことによって、徐々に治療の本数や大きさが大きくなって、やがては歯の喪失につながっていきます。ですからむし歯の治療は処置をして終わりではなく、その後のフォローが大切です。
歯周病の治療について(主に成年期以降)
成年期以降は歯周病のリスクが増大してきます。歯周病は歯の周りの組織(歯肉や歯ぐきの骨)の病気です。むし歯とは違い、自覚症状が乏しいまま進行します。逆に言えば、症状(痛み・におい等)があれば、歯周病はある程度進行している場合が多いです。また成人期は仕事や家事等の忙しさで歯科医院へ行く時間もなく、手遅れになりがちです。歯周病は大人の抜歯にいたる原因の第一位です。
歯周病はむし歯とは異なるリスク要素を持ちます(原因菌の違い等)。ですからむし歯になりにくい人が歯周病にもなりにくいとは限りません。ご自身のリスクに合わせ定期健診でチェックを受けてください。また現在では、歯周病は、糖尿病や動脈硬化、狭心症、心筋梗塞など、さまざまな病気と深くかかわっていることが分かってきています。
歯周病はむし歯とは異なるリスク要素を持ちます(原因菌の違い等)。ですからむし歯になりにくい人が歯周病にもなりにくいとは限りません。ご自身のリスクに合わせ定期健診でチェックを受けてください。また現在では、歯周病は、糖尿病や動脈硬化、狭心症、心筋梗塞など、さまざまな病気と深くかかわっていることが分かってきています。
お口の機能の維持について(主に高齢期以降)
65歳以降になると、歯を失うケースが増えてきます。70歳代では、1人当たりの平均喪失歯数は約11本となっています。1本でも多くの自分の歯を残すようにすることが大切です。
また、抜歯になった場合でも、入れ歯やブリッジ、インプラントなどで噛み合わせを保持する必要があります。抜いたままにしておくと、残ってる歯に過度な負担が掛かったり、あごの位置のずれから姿勢などに悪影響が出たりします。
また、噛みあわせを保持することによって良く噛め、よく噛むことによりあごの骨や筋肉が動いて血液の循環がよくなり、脳細胞の動きが活発になり、脳の老化を防ぎます。高齢者の場合、「歯が抜けてよく噛めない」、「軟らかい食べ物ばかりを食べてしまう」ということを繰り返すと、脳細胞への刺激が少なくなり、認知症にもつながります。
また、抜歯になった場合でも、入れ歯やブリッジ、インプラントなどで噛み合わせを保持する必要があります。抜いたままにしておくと、残ってる歯に過度な負担が掛かったり、あごの位置のずれから姿勢などに悪影響が出たりします。
また、噛みあわせを保持することによって良く噛め、よく噛むことによりあごの骨や筋肉が動いて血液の循環がよくなり、脳細胞の動きが活発になり、脳の老化を防ぎます。高齢者の場合、「歯が抜けてよく噛めない」、「軟らかい食べ物ばかりを食べてしまう」ということを繰り返すと、脳細胞への刺激が少なくなり、認知症にもつながります。
訪問歯科治療・口腔ケア
高野歯科医院では、ご自身で歯科医院に通院することが困難な方のご自宅・病院・施設へ伺い、入れ歯の作成などの訪問歯科治療を行なっております。
また、介護保険での訪問口腔ケアもおこなっております。定期的な口腔ケアによってお口の機能の維持が図れます。口腔ケアによってお口のトラブルだけではなく、発熱や誤嚥性肺炎の予防などにもつながります。